不揃いのユニフォ-ム
- 2017/07/12 21:46
梅雨も明けたかと思われるほどの連日の猛暑の中、
いよいよ高校野球の神奈川予選会が始まりましたね。
お子さんの高校進学に深く関わる仕事に携わっている関係で、
それにも増して学生野球が大好きであるという単純な理由で、
私は秦野球場や伊勢原球場・平塚球場など近くの球場で、
地元の高校の試合があるときは可能な限り見に行くことにしています。
そんなわけで今日は秦野球場で行われた、
相模原青陵・神奈川総合産業合同チ-ムVS秦野高校の試合を見てきました。
「昔は複数校の合同チ-ムなんてなかったのに、
最近は1校で9人も揃えられないとは情けない。
それに揃ってないユニフォ-ム(?) を身に着けて試合をしても、
愛校心も連帯感も生まれないし、そこまでしても出場したいものなのかなぁ?
合同チ-ムが相手なら、当然秦野の圧勝でしょ。」
こんな試合前の私の思いの通り、
結果は0-10の7回コ-ルドで秦野高校の圧勝でした。
試合結果のみならず、全国1位になったチアリ-ディング部の応援も、
歴史のある高校、しかも地の利もあって、スタンドのOBの人数も、
すべて秦野高校が圧倒していました。
そんな中で合同チ-ムが全く引けを取らなかったものが1つありました。
それは選手たちが全力でボ-ルを追う真剣な姿です。
私は大学で野球(軟式)チ-ムを主宰していたので、
つい細かいところまで目が行ってしまうのですが、
圧倒的に不利な試合展開の中で、
合同チ-ムの選手たちは凡打でも1塁まで全力疾走し、
1つ1つのプレ-のカバ-リングもきっちりできていました。
相手が秦野でなければ勝てたかも知れない、点差の割には、
十分に締まったいい試合でした。
彼らにとってはユニフォ-ムが揃っているかどうかということよりも、
大好きな野球を最後までやり遂げることの方がずっと大切だったのですね。
試合前に「不揃いのユニフォ-ムでも試合に出たいの?」などと考えた自分が、
本当に恥ずかしく思えてきました。
ここ数か月の間、特に教育行政に関わる問題で、
保身のために筋の通らぬ言い訳を重ねる政治家(屋)や役人の醜態を、
これでもかというくらい見せられてきたので、
彼らが無心に白球を追う姿を見て、、
久々にいいものを見せてもらったという思いがしました。
勝った秦高の選手は、相模原青陵と神奈川総合産業の野球少年の思いも背負って、
ぜひ1試合でも多く勝ち進んで下さい。
残念ながら負けてしまった相模原青陵と神奈川総合産業の部員の皆さんは、
不揃いのユニフォ-ムでも最後までやり遂げたことを誇りに、
進学・就職とそれぞれの新たな目標に向けてスタ-トを切って下さい。
憲法をこの先どうするかは本来国民にその決定権があるはずなのに、
あたかもそれが自らの権限であるかのように勘違いしている愚かな首相と、
そんなお頭(つむ)の軽い神輿を担ぎ上げて、甘い汁を貪るとり巻きたち…
そういう輩に君たちの未来を任せるわけにはいかないと強く思う1日でした。